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2023.06.29
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弁護士5名が所属する“プチ法律事務所”と化した法務部を統括し、ビジネスをアシストする組織を目指す

こんにちは、経営企画部の赤岩です。 今回は、法務部を統括されている松村さんにお話を伺ってみました。 法律事務所で弁護士として活躍していた経験を活かしながら、グループ全体の法務を統括し、ビジネスの成長に向けて伴走している松村さん。 これまでのキャリアからベンチャー企業の法務に求められるスキル、多様な人材と働ける魅力などについて語っていただきました。法務部を含む管理部門で働いている方はもちろん、それ以外の職種の方も参考になる内容となっておりますので、ぜひご一読頂ければと思います。

松村 拓紀 まつむら ひろき 株式会社レアゾン・ホールディングス 法務部 部長

東京大学法学部、法科大学院卒。司法試験合格後、弁護士として企業法務系法律事務所に入所。コーポレート案件やM&A、訴訟、インシデント対応などを扱い、大規模訴訟案件も担当。2021年8月、大学時代の同級生でもある村川取締役(株式会社レアゾン・ホールディングス)に声をかけられたことがきっかけで現職へ入社。現在は法務部長として、グループ全体の法務関連業務や、コンプライアンス、知的財産に関する業務全般へ従事。

ビジネスへの深いコミットを求め、法律事務所から事業会社への転職を決断

赤岩

大学卒業後、法律事務所・レアゾンと、弁護士としてのキャリアを着々と積まれている松村さんですが、そもそも弁護士を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

松村

実は親も弁護士で、その働く姿に憧れを持ったことがきっかけでした。また、フリーランスというか、決められた時間に決まった働き方をしなくてもよく、裁量が大きく自由度が高いことにも魅力を感じました。

赤岩

物心ついた時から、自然と弁護士を目指すことが出来るような環境だったのですね!

弁護士を目指してからは、法学部へ進学し卒業後は企業法務系法律事務所へ入社したと伺っていますが、入所後はどのような業務へ携わっていたのでしょうか?

松村

2017年に入所したのですが主に上場企業がクライアントで、M&Aや大規模な訴訟案件などを担当していました。大規模な訴訟や、M&Aなどの案件が重なった時は、かなりバタバタでしたね(笑)。

赤岩

非常に濃い経験をされていたのですね。法律事務所で弁護士として順調にキャリアを歩まれていたと思うのですが、なぜレアゾンへ転職されたのでしょうか?

松村

もちろん、法律事務所では多くのことを学ばせていただいたのですが、どうしてもクライアントにとっては外部の専門家という見方をされることも少なくなく、法律的なアドバイスをする際にも、ビジネスや業績に対する深いコミットを求められることはあまりありませんでした。そのため、数々の案件をこなすうちに、ビジネスのことや会社の中のことをもっと深く知り、もっと深く関わりたいと思うようになりました。

また、知り合いの弁護士が事業会社へ転職したり、留学したり、官公庁へ出向したりと、キャリアの幅を広げている姿を見て、私も別のフィールドで新たな視点で仕事をしてみたいという思いが募り始めました。そんな時に、既にレアゾンで働いていた大学同期の村川さんから、「レアゾンの法務組織を強化すために助けて欲しい!」と声をかけてもらいました。村川さん以外にも2名の大学同期がレアゾンで働いていたということもあり、社風や事業内容について色々と聞いていたので、「レアゾンなら、また新たな視点で仕事することが出来て面白そう!」と感じました。

赤岩

なんとも運命的なタイミングですね!最終的なレアゾンへの転職の決め手は何でしたか?か。

松村

スピード感を持って業務に取り組める点や、個人の裁量が大きい点、役員との距離が近いという点は、非常に魅力的で決め手になりました。また、ベンチャー企業といえども、管理機能がしっかりと整備されており管理への意識が高い会社であると感じ、この会社なら安心して働けそうだと思い、入社を決意しました。

圧倒的な裁量の大きさとスピード感が、好奇心を掻き立てる

赤岩

裁量の大きさやスピード感に魅力を感じて入社を決めたとのことですが、実際に入社してイメージ通りでしたか?

松村

はい。レアゾンには、ゲームやフードテック、広告、メディアなど様々な事業があるので、法務が扱う業務の幅も非常に広く、また想像以上に大きな裁量を持たせていただいており、良い意味でのギャップを感じています。また、新規事業も次々と立ち上がるので、今まで携わったことがない分野にも携わることが出来て楽しいです。

赤岩

実際に法律事務所と事業会社の両方を経験して、どんな違いを感じますか?

松村

大きく異なる点は、法律事務所では、クライアントにとってあくまで外部アドバイザーという見られ方をすることもあった一方、事業会社では、社内のメンバーと一緒に事業、サービスやプロダクトを作り上げていくという一体感を味わうことが出来るということだと思います。

法律的なアドバイスをする際も、法律事務所と事業会社では見る観点が違い、法律事務所の立場では「こういうリスクが考えられます」というアドバイスで留まってしまうことも多かったですが、事業会社では「こういうリスクがあるから、こうした方がいい」「完全に回避はできないけど、リスクは極めて低いからやるべき」といったように、より踏み込んだアドバイスが出来るところは、私自身非常に面白味を感じています。

赤岩

まさに理想の働き方ができているのですね。事業の行く末にも関わるアドバイスをされる立場として、やはり事業理解は重要でしょうか?

松村

その通りです。正直、まだまだ勉強不足なので、偉そうなことは言えませんが、事業の立ち上げや成長を左右するアドバイスをすることになるため、常に事業理解に努めています。ビジネスをしっかりと理解して、事業部にとって分かりやすく意義のあるアドバイスをしてこそ、法務としての価値を発揮できますからね。

実際に、レアゾンのプロダクトを触ってみたり、競合他社のプロダクトを利用して業界分析したり、事業部の人たちと飲みに行って情報収集したりと、積極的に自ら情報を取りにいっています。また、他社の法務の人たちとのコミュニケーションを取ったり、法務が集うコミュニティなどにも参加して、頻繁に情報交換もしています。

赤岩

生きた情報をもとにアドバイスされているのですね。具体的にどのようなアドバイスをされているのでしょうか?

松村

現状の主な法務部の役割としては、ゲーム、広告、デリバリープラットフォーム、メディア事業を始め、その他新規事業に関する法務・コンプライアンス・知的財産に関する業務全般を担っており、随時事業部などから相談があった内容に対して法的なアドバイスを行っています。

例えば、新規事業を立ち上げるとなった場合、まずは事業部からどのようなビジネスをやりたいのか全体像についてのヒアリングを行い、そのビジネスを法的に分解し、どの法律に関連しそうかを検討した上で、法的にハードルがある部分の論点を整理します。その結果をもとに、法的に問題があるかどうかを検討し、どうすればクリアできるかを議論していきます。

赤岩

法務観点で検討する場合、どのような進め方をしていくのでしょうか?

松村

例えば、事業をする上でライセンスが必要である案件の場合、ライセンスの取得に向けて動いたり、ライセンスが不要である案件だとしても、何らかの法律にひっかかっている可能性があるため、しっかりと案件内容をヒアリングする必要があります。また、特にレアゾンでは、これまでにないビジネスを生み出すことも多いので、その新規ビジネスに法律が追い付いていないというケースもあります。他にも様々なケースがありますが、それぞれの案件に対して、社内で検討したり政府に働きかけたりすることで、法的な課題をクリアにしていきます。

赤岩

前例がない案件を扱うこともあると思うので、難易度が高く大変な時もありそうですね。

松村

そうですね。だからこそ非常にやりがいも感じることが出来ると思っています。定期的なコミュニケーションを取りながら、都度発生した案件をさばいていくスピード感は、レアゾンならではの魅力だと思います。また、様々なバックグラウンドを持つ他部署のメンバーと、チームで働けることは楽しいですし、自分が知らない分野に詳しい人と話すのは、好奇心を刺激されてワクワクします。

若手も活躍する組織が一丸となって、法務としての価値を創出し続ける

赤岩

レアゾンでしか感じることが出来ないやりがいがたくさんありそうですね!

そんな勢いのあるレアゾンの法務部ですが、どのようなメンバーが集まっているのでしょうか?

松村

現在法務部には、6名のメンバーが所属しており、うち5名が弁護士です。基本的には、事業部ごとに窓口となるメンバーを決めており、M&Aや資金調達など規模の大きい案件に関してはチームで取り組んでいます。弁護士比率が高いので、メンバーの法的能力が非常に高いという点は強みです。仮に訴訟が起きても自ら裁判所へ出向き対応することもできます(笑)。

しかし、どうしても弁護士という特性上、専門家的なポジションになりがちなので、「”会社の中の人”感を出していこう」とは、メンバーに常々伝えていますし、弁護士という職業上、専門家気質のメンバーが多いのかと思いきや、若手メンバーも多いので実際は和気あいあいとしています(笑)。

氏名 出身
大川 遥 法律事務所
柳 盛仁 企業法務部
辻 祥奈 法律事務所
宮脇 直大 法律事務所
赤岩

頼もしいメンバーですね!レアゾンの法務部で活躍するために必要なスキルは何だと考えますか?

松村

スピード感と柔軟性を持って対応する姿勢は、重要だと思います。「法的にダメだから出来ません」では、ビジネスを止めてしまうことになるので、法的に難しい案件であっても「こうすればできるのでは?」「ここを変更すればクリアできそう。」といったように、柔軟な発想力でビジネスをアシストする必要があります。

そのためにも、ビジネスや業界への理解がないといけませんし、競合他社の動向も把握しておかなくてはいけません。各事業部にヒアリングを行いプロダクトへの理解を深め、積極的に社内コミュニケーションを取る姿勢が求められます。

ちなみに、現状は弁護士比率が高い組織ですが、資格の有無にこだわらず、ビジネスに興味がある方であれば是非レアゾンの法務部へ来ていただきたいです!

赤岩

アドバイス次第でビジネスの芽が摘まれてしまう可能性もあるので、柔軟な発想力を持つことは重要ですね。
今後法務部として目指している方向性はありますか?

松村

事業部の打ち上げに呼んでもらえる法務”になりたいと思っており、事業部でプロダクトリリースの打ち上げがある時などに、「法務も頑張ってくれたから一緒に行こう」と誘ってもらえる組織を目指したいと考えています。単なる専門家ではなく、法務も一緒にビジネスを作っていると認識してもらえるような価値と働きを提供していきたいですね。そうすることで、事業部の方々も法務に相談しやすくなると思いますし、法務に情報が集まることで、ビジネスのリスク管理や成長に良い影響を与えられるのではないかと感じています。

事業拡大に欠かせない法務部を目指し、更なるレベルアップを図る

赤岩

法務部と事業部の関係性が深まることで、より大きな利益が生み出されると思いますし、そのためには組織を更に強化する必要がありますね。

松村

そうですね。私が部長に就いた約1年ほど前から、本格的に法務部の組織作りを強化しており、組織に足りないスキルや人材像を整理して、採用活動に力を入れています。

私が入社した当初はまだメンバーが3名しかいない組織だったのですが、現在では直近入社を予定しているメンバーも含めると7名の組織になるので、着実に組織を拡大できております。法務部としての組織力をベースアップし、さらなる価値を発揮していきたいです。

赤岩

レアゾンの更なるビジネス拡大に向けて、非常に心強い体制ですね。

最後に。松村さんにとって、レアゾンはどのような会社だと考えていますか?

松村

事業スピードの迅速さと、失敗を恐れずチャレンジを推奨してくれる会社だと感じています。社内で新規事業が始まる際には、「失うものは何もないから、チャレンジしよう」という話が出ることもありますし、新規事業が次々と立ち上がるのも、チャレンジしやすい環境が整っているからこそ、実現出来ていると思います。「失敗してもいいからチャレンジすればいい」と、挑戦させてくれる会社だからこそ面白い組織になっていると感じますし、法務部としても、新しい案件に数多く携わることが出来るチャンスがあるのでありがたいです。

赤岩

チャレンジを推奨してくれるカルチャーが、会社の成長に繋がっているのですね。

松村

そうだと思います。社員全体にそのカルチャーが浸透しているからこそ、スピード感を持って、既存事業が更に成長し、新規事業が生まれていると思うので、常にそのスピード感に合わせて、レベルアップしていく必要があると感じています。

レアゾンが掲げる”Tech First”というテーマを支えるためにも、組織の拡大とレベルアップを図っていきたいです。そして、レアゾンにインパクトがある影響を与え続けることが出来るような、”事業の成長や経営にコミットできる法務部”になることが今後の目標です。

赤岩

レベルアップし続ける法務部の今後の活動が非常に楽しみです!

本日は貴重なお時間をありがとうございました!

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EDITOR / NAO AKAIWA

慶應義塾大学総合政策学部卒業後、新卒でリクルートキャリアへ入社。その後、コンサルティングファームを経て、現在レアゾン・ホールディングスにて採用業務やオウンドメディアの運用/企画へ従事。

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慶應義塾大学総合政策学部卒業後、新卒でリクルートキャリアへ入社。その後、コンサルティングファームを経て、現在レアゾン・ホールディングスにて採用業務やオウンドメディアの運用/企画へ従事。

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