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2024.02.07
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豊富な実績を武器に目指す未来は、言葉の壁を感じさせない世界

今回は、研究企画部長として組織を牽引されている末永さんにお話を伺いました。 現在末永さんは多言語コミュニケーション支援アプリの開発に携わっており、この開発はどの職種の方々にも将来的に役立つ可能性があるのではないかと思います。 具体的にどんなことをしているのか。そして組織としてどんなことをしていきたいのか。 様々な興味深い内容をお話いただけましたので、是非ご一読いただけますと幸いです。

末永 匡 すえなが たすく 株式会社レアゾン・ホールディングス 研究企画部 部長

東京工業大学大学院卒。SNSマーケティング会社や大手IT企業、2度の起業など、幅広い経歴を持つ。ブログ検索システムや全文検索関連システム、ゲームアプリのプラットフォームの開発などを経験。2023年7月、かつて同僚だった森取締役(株式会社レアゾン・ホールディングス)に声をかけられたことで現職へ入社。現在では研究企画部長として、多言語コミュニケーション支援アプリの開発やAI人材獲得に努めている。

「面白いことをやりたい」という思いが、転職につながった

赤岩

エンジニアとして豊富なご経歴を持つ末永さんですが、プログラミングに興味を持たれたきっかけを教えてください。

末永

小学2年生の時に父親がMSX2というホビーパソコンを買ってきた影響で、中学生の頃からBASICやC言語でプログラミングを書き、パソコン通信や音楽の記述言語であるMMLにも親しんできました。自分でゲームを作って遊ぶことも多く、自然と興味を持っていました。

赤岩

小さい頃からプログラミングに親しんでいたのですね。その延長で、学生時代もプログラミングに関する勉強をされていたのでしょうか?

末永

学部ではコンピュータサイエンスを学び、大学院では脳科学の研究をしていました。将来さらに進化するであろうAIに興味を持ち始め、AIやコンピュータの究極である脳を研究しようと考えたからです。

赤岩

その研究が今の仕事に繋がっているのですね。大学院のあとは、どのような会社に就職したのでしょうか。

末永

学生時代にインターンシップでアルバイトをしていたSNSマーケティング会社へ就職し、ブログ検索システムの開発へ従事していました。そこで使用していた検索エンジンのライブラリを更に改善できるのではないかと思い、オープンソースの全文検索エンジン『Senna』を活用しようとしたのですが、当時環境に対応していないことが分かりました。そこで、対応可能にするため『Senna』のパッチを開発したところ、『Senna』を開発していた森さんから誘いを受けて、森さんの所属するIT企業へ転職することになりました。

赤岩

転職後は、どのような仕事をされていましたか?

末永

『Senna』を始めとする、全文検索関連システムの開発を担当していました。その傍らで、あの西村博之さんに紹介されたことがきっかけで、ニコニコ大百科の基盤システム開発からサイト運営、機能追加まで一人でこなしていました。この頃は『グニャラくん』としてネットの一部で有名になっていました(笑)。

赤岩

あの有名サービスを開発されたのですね!その後は、どのようなキャリアを歩まれたのですか?

末永

2010年に起業し、Webシステムの開発・運用をしていました。実は、公認会計士を目指していたことがあって、会社の運営に興味があったのです。2011年には大手IT企業へ転職し、海外向けソーシャルゲームを開発するチームに参加。2013年からサンフランシスコへ赴任しました。2014年にはアメリカでゲームアプリのプラットフォーム開発会社を共同起業し、2018年には大手ニュースアプリ運営会社へ売却。売却先の会社へ所属して、ニュースアプリのバックエンドサーバー開発に従事していました。

赤岩

非常に濃密な経験をされてきたのですね。そして2023年、レアゾンへ転職されたということでしょうか。

末永

はい。レアゾンでヒューマンインタラクション研究所を立ち上げた森さんに誘われて参画しました。『ReazonSpeech』がリリースされたニュースを見た時、「あ、これは森さんだな」とピンときて連絡したところ、トントン拍子で話が進みました。『ReazonSpeech』は超高精度な日本語音声認識モデルですが、日本語でここまで性能の優れたものを開発したことに驚きました。成長企業で働くことが一番楽しいですし、森さんと一緒に面白いことをやりたいと思い、レアゾンへの転職を決めました。

言葉の壁を取り除く多言語コミュニケーションアプリで、未来を切り開く

赤岩

現在のメイン業務を教えてください。

末永

ヒューマンインタラクション研究所で行っている研究の成果を世の中に発表し、研究過程や成果を共有して議論するコミュニティを作るのがメイン業務です。研究のサイクルをはやめ、研究成果の実用化を行い、いっしょに研究を行う仲間を探しています。

その一環として、多言語コミュニケーション支援アプリの開発と、そのために必要なデータの収集を行っています。現在レアゾンには多国籍のメンバーが在籍しており、日本語以外でのコミュニケーションの必要性を徐々に感じ始めています。例えば、英語から日本語、日本語から英語へといったように、リアルタイムでテキスト化し翻訳できるようにすることで言語の壁をなくし、将来的には社外へリリースすることが目標です。

赤岩

言語の壁が解決すれば、更に社内のコミュニケーションも活発化しますね。具体的に、多言語コミュニケーション支援アプリに必要なデータとは、どのようなものでしょうか?

末永

現状は主に『ReazonSpeech』で活用した音声データを収集しており、音声認識の知見があるヒューマンインタラクション研究所と連携しています。また、話している人の顔や口の動きまで考慮した方が良いと考え、テレビの録画データも収集しています。どんな話し方の癖のある人でも文章化できるように、幅広いデータを活用しています。

赤岩

開発状況はいかがでしょうか?

末永

リアルタイムで音声を検出するプロトタイプは完成しましたが、アプリケーション化するにはまだ段階が必要な状態です。まずはリアルタイム性が必要のない、議事録アプリを開発する予定です。会議の音声を録音→その音声を認識してテキスト化→誤字などを修正した上でサマリーやアクションアイテムを作成→結果の閲覧、といったアプリケーションです。

フィーリングのあう仲間を増やし、攻めのAIを展開したい

赤岩

業務効率化へ直結しますね。議事録アプリが開発されることが楽しみです。

現状困っていることはありますか?

末永

研究企画部は現状一人で回している部署なので、日々の仕事をさばくことが大変です。研究企画部は前身としてAI推進室という部署でした。各事業会社からAIの活用について色々と声がけしていただいていたのですが、どこに注力するべきかを判断するのに苦戦しています。

今はインターン生がいて、間もなく新卒入社のメンバーも配属される予定ですが、まだまだ人手が足りません。最終的には10人前後の組織になれるよう、AI人材獲得に注力していく必要があります。そのために技術広報にも取り組みたいと考えています。現在の活動をブログにして発信したり、技術系の展示会に出展したりと、戦略を練った上で認知拡大を図りたいです。AI推進室から研究企画部に名称を変更したのも、この組織づくりによりフォーカスを当てるためです。

赤岩

組織拡大に向けて、ブランディングも急務ですね!どのような人材に来て欲しいですか?

末永

一緒にごはんを食べに行きたいと思える人です(笑)。どれだけ優秀でも波長が合わず、うまくいかないパターンはよくあります。スキルは後から教えることができますから、仲間としてともに取り組めるような人に出会いたいです。

赤岩

フィーリングのあう仲間を募集されているのですね。他社と比べた研究企画部の強みを教えてください。

末永

"攻めのAI開発″を目指していることが強みだと思います。コストを下げるためのAIではなく、売上を向上させるAIの使い方をしたいと考えています。AIを使用したアプリをリリースして、それで収益を得るようなイメージです。人を減らすためにAIを使うのではなく、AIで面白いことを仕掛けていきたいです。

赤岩

各事業部と協働していくことで、更なる事業拡大を図ることが出来そうです。研究企画部として今後やるべきことは何だと思いますか?

末永

まずは私が"多言語コミュニケーション支援アプリを開発している人"というキャラクターを社内外に浸透させ、「この案件は研究企画部に相談しよう」と思ってもらえる環境を作りたいです。そのためにも、社内のAI系情報共有用チャットで、海外のニュースサイトやSNSで見つけたAI系の情報を拡散し、技術的な知見を広げてもらうとともに、「末永はこの分野に強い人なんだ」と認知してもらえるよう努めています。

多言語アプリを開発するというミッションが明確かつ大胆であるぶん、さまざまな道程があり得るため、色々なアプローチで挑戦し続けようと思います。

仕事を楽しみ、ワクワクする挑戦を続けて

赤岩

末永さんにとって、レアゾンとはどのような存在ですか?

末永

自分がやりたいことが明確で、外部からの期待などは関係なく、夢や目標に向かってチャレンジできる人を面白がってくれる存在です。オーナー企業の良さでもありますが、きちんと説明を尽くして理解が得られれば、市場の圧力とは関係なく長期的な課題にチャレンジしやすいと感じます。会社として新規事業もたくさん起こしていますし、私もワクワクするような提案をしていきたいです。

赤岩

ワクワクする提案、楽しみです!それでは、末永さんの目標をお聞かせください。

末永

多言語コミュニケーション支援アプリを開発して、言語の壁を感じさせない世界にしたいです。言語の壁は私がアメリカへ赴任していた際に、自分が感じたところでもあるので、自分のストレスポイントをなくすような活動ができれば嬉しいです。

また、AIを使ったマッチングにも興味があります。質問に対して好みを回答すると、食べ物や恋人の候補が3つくらい提案されるアプリって楽しそうではないですか?(笑)。そのような興味がある分野にもチャレンジしていきたいです。

そして、研究企画部がレアゾンの他事業部と連携し、サービス改善に貢献することも視野に入れています。昔よりキャリアデザインは難しい時代になっていると感じていて、5年後自分がどうなっているか分かりません。長期的な視野も大事にしつつ、足元を見ながら一歩一歩、楽しんで働きたいと思っています。

赤岩

素敵なビジョンですね。最後に、研究企画部の組織としての目標も教えてください。

末永

研究企画部の仲間になってもらったメンバーには、仮に転職しようとした際には引く手あまたになるような人材に育ってもらいたいです。この部署では最先端の技術やスキルを身に付けることが出来ます。日々楽しく仕事をしながら人間力も磨き、転職しても一緒に働きたいとお互い思えるような、そんな人材を獲得・育成したいです。

赤岩

研究企画部の今後の展開が非常に楽しみです!

本日は貴重なお時間をありがとうございました!

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EDITOR / NAO AKAIWA

慶應義塾大学総合政策学部卒業後、新卒でリクルートキャリアへ入社。その後、コンサルティングファームを経て、現在レアゾン・ホールディングスにて採用業務やオウンドメディアの運用/企画へ従事。

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慶應義塾大学総合政策学部卒業後、新卒でリクルートキャリアへ入社。その後、コンサルティングファームを経て、現在レアゾン・ホールディングスにて採用業務やオウンドメディアの運用/企画へ従事。

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