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2024.08.08
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女性が夢を諦めない社会を実現したい。そのために、起業家を支援したい。

こんにちは、経営企画部の高橋です。 今回は、ファイナンス本部で活躍されている宋さんにお話を伺ってみました。 起業に興味を持ち大学で様々な経験を積み、レアゾンのファイナンスインターンに参加したことをきっかけに入社を決意した宋さん。 大学で所属している起業部の話やレアゾンの魅力、将来実現したい大きな目標などについて語っていただきました。起業に興味のある方やベンチャーキャピタルに就職したいと考えている方にとって参考になる内容ですので、ぜひご一読ください。

宋 心怡

そう しんい

株式会社レアゾン・ホールディングス/ファイナンス本部/インターン(内定)

九州大学理学部在学中。九大起業部(QUSIS)に在籍し、創薬ベンチャーでのインターンを経験。体調測定おしゃぶりの起業準備に携わった後、アメリカに交換留学へ。キャリアフォーラムでレアゾンのインターンに出会い、半年休学してシンガポールから参加する。そこで裁量が大きく自由にチャレンジできるレアゾンの魅力を感じ、内定承諾を決意。現在はファイナンス本部にて、投資判断のためのリサーチ業務を中心に担当する。2025年入社予定。

起業を諦めアメリカ留学にチャレンジし、レアゾンのインターンに出会った

高橋

宋さんは現在大学在学中ですが、大学ではどのような研究をしていますか?

理学部で生物の進化について研究しています。進化を引き起こす様々な要因の1つに自然選択があるのですが、シミュレーションを使って自然選択の検出法について研究しています。

進化のメカニズムは、遺伝子のゲノム情報に突然変異が生じることにあるとされています。研究では、今の生物の遺伝子情報のどこに突然変異が生じ、どの時期に進化したのかをシミュレーションして分析しています。

高橋

非常に興味深い研究ですね!大学では何のサークルに入っていますか?

スタートアップに興味がある学生が集う、九大起業部(QUSIS)というサークルに所属しています。大学1年生の時からサークルの先輩が立ち上げた創薬ベンチャーで約2年間インターンに参加し、特許調査や法務、人事など幅広い仕事に携わりました。また、別の先輩が着手していた赤ちゃんの体調を測定するおしゃぶり開発を引き継ぎ、起業準備もしていました。

高橋

起業準備を経験したのですね。おしゃぶりとは具体的にどのような製品なのですか?

赤ちゃんの唾液に含まれたストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールを測定し、体調を測定するというもので、特許も取得していました。大人はストレスとホルモン濃度の相関関係などが論文で証明されているのですが、赤ちゃんは実証段階だったので、近隣の保育施設を回って唾液採取の協力依頼をしました。しかし、コロナ禍ということもあり中々スムーズに進まず……信頼性を担保できるデータ量を取得するのには時間がかかりすぎるということで、悩んだ末に別のことにチャレンジすることにしました。

高橋

なるほど、一度挫折を味わったのですね。新しいチャレンジでは何をしたのでしょうか?

アメリカへワークトラベルと交換留学をしました。シリコンバレーにある大学に通い、スタートアップの聖地の空気を肌で感じることができました。その後、半年間休学してシンガポールにてレアゾンのファイナンスインターンに参加しました。アメリカ留学中に行ったキャリアフォーラムにレアゾンが出展しており、インターンを実施していることを知ったのがきっかけです。ベンチャーキャピタルの仕事がしてみたいと思っていたところ、レアゾンならチャレンジできるということで、取得していた留学用の奨学金を活用してシンガポールに渡り、インターンに参加しました。

高橋

海外で様々な経験を積んだのですね!レアゾンのインターンではどのような仕事をしましたか?

ファイナンス本部にて投資先の調査を行っていました。競合他社の状況や市場規模などをリサーチし、本当に投資すべきかの判断材料を提出するイメージです。やってみたい仕事にチャレンジできて、大きなやりがいを感じられました。

裁量が大きく、自由にチャレンジできることが入社の決め手

高橋

インターンを経験し、レアゾンへ入社を決めた経緯について教えてください。

内定承諾の意思決定をするために、自分がインターンをしている間に感じたレアゾンの魅力を言語化して列挙してみたところ、たくさん挙げることができたのが大きな理由でした。レアゾンは独立系ベンチャーキャピタルとは異なり、多種多様な事業を展開しているので幅広いビジネスを知れることや、やりたいことに沿った仕事にチャレンジさせてもらえること。英語を使って仕事ができること、興味のあるDeep tech領域への投資に積極的であること。そして、レアゾン・シンガポールCFOの栗加さんは常に相手にどんなバリューを提供できるのか、呼吸するかのように無意識レベルで行われており、心から尊敬できること。これらが主な魅力でした。

高橋

幅広いビジネスを見ながら、自由にチャレンジできる社風に魅力を感じたのですね。栗加さんとのエピソードで印象的なものはありますか?

レアゾンのマレーシアオフィス立ち上げの際、栗加さんに同行して視察したことがありました。オフィスの周りは緑豊かな環境ですが、飲食店や遊び場といった娯楽は少ない場所で、その様子を見た栗加さんが「子育てに向いている環境だね」とおっしゃったのです。その時はご自身の将来を考えての発言かと思ったのですが、後々聞いてみると、マレーシアオフィスで働く社員のことを思っての発言だったことに驚きました。また、内定の面談では「レアゾンがあなたにどういう価値や経験を提供できるか」という、私目線に立ってのお話ばかりでした。相手にどのような価値を提供できるかを常に考えていないと、どんなシーンでもこれほどまでに自然に発言できないと思いますし、尊敬すべき人だからこそ長く一緒に仕事がしたいと思えたエピソードでした。

高橋

栗加さんの発言や姿勢に感銘を受けたのですね!もう一つ、Deep techに興味があり積極的に投資していることが魅力だったとのことですが、なぜその領域に興味を持ったのでしょうか?

Deep techはメディカルやバイオ、ロボットなど、研究開発や実証・臨床実験に時間とお金をかける技術なので、リソースはかかりますが他社の参入障壁が高いのが強みです。元々研究者に憧れていたこともあり、簡単には真似されない技術で新たなビジネスを生み出すことに興味があったので、そこに投資で関われることに魅力を感じました。

自分も一緒に会社の未来を切り開く実感が、モチベーションにつながる

高橋

続いて、現在の仕事内容について教えてください。

ファイナンス本部の投資事業において、投資判断をするためのリサーチ業務を担当しています。新しく開拓したい投資領域に関するリサーチを行い、それを元に投資戦略や仮説を一緒に立てたり、技術優位性や競合調査、バリュー推定、財務状況の確認といったデューデリジェンスを行ったりするのが主な業務です。

高橋

どのような仕事のやりがいを感じますか?

基本的にベンチャーキャピタルは、ファンド期限など様々な制約がありますが、レアゾンは完全自社資金ということもあり、条件に縛られることなく本当に有望な投資先を見つけて投資できることにやりがいを感じます。Deep techなど興味のある領域での投資を推進できますし、投資を通じて新しいサービスや先端技術の社会実装に貢献できることも嬉しいです。また、私は細かく指示されて動くのが苦手なのですが、栗加さんは方針を示した上で自由にやらせてくれるため、とても働きやすい環境だと感じています。自分なりにどうすべきか考えたり、調査したりした上で提案したアイディアを受け止めてくれますし、理にかなっていれば採択してもらえるのもモチベーションにつながっています。

高橋

裁量の大きさがやりがいにつながっているのですね。宋さんにとって、レアゾンの価値とは何でしょうか?

既にグローバル展開しているような、成熟した大企業で仕事するのではなく、世界一の企業を目指してグローバル展開中のレアゾンだからこそ、自分も一緒に会社の未来を切り開いて作っていく感覚を持てるのが価値だと思います。私の所属しているファイナンス本部はスタートして約3年と歴史が浅く、インターン時代は投資領域も明確に決まっていない状態でした。その中でDeep techに興味があると発信したところ、その影響も一部あってかレアゾンの投資領域の方針にDeep techが加えられました。自分のやりたいことと会社のやりたいことが一致した時にビジネスは最も加速しますし、仕事の満足度も上がります。自分の力を発揮しながら会社に貢献できる実感を持てるのは、レアゾンで働く楽しさにつながっています。

女性起業家を増やし、支援するベンチャーキャピタルを立ち上げたい

高橋

それでは最後に、今後の目標について教えてください。

直近の目標は、社会人修士に挑戦することです。内定承諾時に大学院に進学すべきか悩んだのですが、どちらも選べばいいと思い直しました。将来、自分の専門領域で博士号を取得できるよう頑張りたいと思います。もう一つの目標は大きな夢なのですが、主に女性起業家へ投資するベンチャーキャピタルを立ち上げたいと考えています。

高橋

それは壮大な目標ですね!なぜ女性起業家を支援したいと思うようになったのでしょうか?

赤ちゃんの体調測定おしゃぶりで起業準備をしていた時のリーダーが女性だったのですが、妊娠をきっかけに従来のようにハードに動くことができず、フェードアウトしたのを目の当たりにしたのです。全力で動けないというストレスやプレッシャーがあったでしょうし、このタイミングで妊娠したことに負い目を感じてしまっていたのではないかとも思います。日本の社会は、出産育児をする女性が働きづらい風潮があると感じています。特に起業家となると、売上が安定しない立ち上げ初期は代表自身が頑張らなければならない傾向があるので、投資家に妊娠出産を伝えづらいと思わせてしまうカルチャーもあると思っています。

女性活躍を促進する企業も増えつつありますが、改善速度はまだまだ遅いと感じています。だからこそ、トップダウンで女性活躍を促すのが最も効率的だと考えました。会社の意思決定を握る人が女性であれば共感や理解が早く、モチベーションも高く施策を展開できる可能性が高いでしょう。そのために経営者自身が女性である女性起業家を増やせるよう、女性起業家に主に投資するベンチャーキャピタルを立ち上げることが重要だと考えました。

高橋

実際に身近な女性が起業を諦めた姿を見て、女性活躍促進という夢を抱くようになったのですね。女性起業家を支援するためにやりたいと考えていることはありますか?

まずは、起業したいと思う女性の母集団を増やすことに貢献したいと思っています。投資家が最もやるべきことはリターンを出すことであって、ただ起業家を応援するだけではビジネスとして成立しません。リターンを出すためにはより良い投資案件に投資する必要がありますが、母集団が少なければ選択肢の幅が狭まり、成果を出すためのハードルも高くなってしまいます。ですので、多くの女性に起業という選択肢があることを知ってもらい、チャレンジしてもらうことで、Win-Winの関係で投資できる環境を作りたいのです。また、この夢を実現するためにレアゾンのナレッジをどう活用すべきか、ということも常に考えています。レアゾンの社内制度や女性活躍をさらに推進するための活動を行うなど、経験や実績を広げるチャンスはあると思います。レアゾンは、やる意義のあることは全力で支援してくれる会社なので、自らの考えを発信しながら夢を実現するために行動し続けたいと思います。

高橋

宋さんの活躍で、多くの日本の女性起業家が羽ばたく未来が訪れそうですね!本日は貴重なお話をありがとうございました!

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EDITOR / HIROKI TAKAHASHI

1982年生まれ、金融経済新聞社にて編集記者として記事執筆やラジオNIKKEIでのマーケットアドバイザー業務などを経験。その後、コンサルティングファームにて経験を積んだのちに独立。2023年、レアゾンホールディングスにジョイン。

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1982年生まれ、金融経済新聞社にて編集記者として記事執筆やラジオNIKKEIでのマーケットアドバイザー業務などを経験。その後、コンサルティングファームにて経験を積んだのちに独立。2023年、レアゾンホールディングスにジョイン。

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