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2024.03.10
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データサイエンスの可能性を信じて歩んできたキャリア。そして、これから目指す未来。

こんにちは、経営企画部の高橋です。 今回は、AI&データサイエンス部の部長である吉永さんにお話を伺ってみました。 まだデータサイエンスが一般的ではなかった時代にデータ活用の未来を感じ、独学でデータサイエンティストの道に進んだ吉永さん。 これまでのキャリアからレアゾンのデータサイエンティストに求められる素質、事業会社でデータ分析に携わる魅力などについて語っていただきました。データサイエンティストやデータ分析に興味のある方にとって参考になるお話がたくさん伺えましたので、ぜひご一読ください。

吉永 辰哉 よしなが たつや 株式会社レアゾン・ホールディングス/AI&データサイエンス部/部長 株式会社ルーデル/執行役員/データサイエンス部/部長

法政大学文学部心理学科卒。新卒でソフトウェアのコンサルティング営業に従事し、データ分析の可能性を感じてデータサイエンティストの道へ。ソーシャルゲームやコールセンター、医療など様々な分野のデータ分析を経験した後、レアゾンに入社する。現在はAI&データサイエンス部部長として、ソーシャルゲームをはじめとする事業のデータ分析や、業務効率化を目指したAI実装に携わる。また、個人事業としてプログラミングと数学の研修や学生・企業向けの講演会なども実施中。

ブルーオーシャンのデータサイエンス分野に光明を見出し、独学でキャリアを築いた

高橋

データサイエンティストとして活躍されている吉永さんですが、これまでどのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか?

吉永

新卒の就職活動では「どこに行っても通用する人材になりたい」と思い、社会人として必要なスキルを磨けそうだと感じたソフトウェア会社のコンサルティング営業としてキャリアを歩み始めました。人間力と提案力で勝負する仕事にやりがいを感じていたのですが、年次を重ねるなかで、自分らしい専門性が足りていないと感じるようになったんです。何か強みにできる分野はないか検討していたところ、顧客先の企業はどこもデータ活用に注目していることに気づき、今後大きなニーズがやってくるのではと考えました。学生時代に統計学の勉強をしていたことから、ビジネススクールに入学して独学でデータサイエンスを学び、当時まだ一般的ではなかったデータサイエンティストの世界の可能性を信じて飛び込みました。

高橋

独学で学ばれたとは驚きです!データサイエンティストとしての経歴を教えてください。

吉永

レアゾンに転職するまでに5社経験しました。ソーシャルゲームやコールセンター、医療関係などのデータ分析に携わり、実践的なスキルを磨いていきました。なかでもソーシャルゲームはバーチャル空間で完結するサービスなので、登録から日々のログイン状況、プレイ時間などのデータが全て取得でき、分析に深みと幅が出ることから精緻な分析ができると感じていました。私自身もゲームが好きなので、ゲームに特化したデータサイエンスに携わりたいと思いレアゾンに入社しました。

高橋

どのような経緯でレアゾンと出会ったのでしょうか?

吉永

ビジネス系SNSでルーデル代表の和泉さん、レアゾン採用責任者の篠原さんと知り合い、食事をしたことがきっかけでした。ビッグタイトルのリリースが控えている時期で、データ分析のレベルを一段アップさせたいというお話を伺い、直感的に「ここでなら面白いことができそうだ」と感じたんです。データサイエンスはビジネスインパクトをどう与えるかが重要であり、結果と向き合える環境でこそ、より大きな価値を発揮できるものだと考えています。そのための挑戦ができるチャンスであり、レアゾンはそれができる環境だと判断して入社を決めました。

高橋

ソーシャルゲームのデータ分析に関わりながらチャレンジできると直感されたのですね。実際に入社されての感想はいかがですか?

吉永

レアゾンのゲーム事業は日次で売上や成果を追い求める文化があり、どう結果を出すか関係者が日々真剣に考えていると感じます。データ分析によって精度の高い試行錯誤を繰り返し、ユーザー満足度と売上を向上させるために真摯に向き合う社風なので、データサイエンティストが活躍しやすい環境だと実感しています。

データ分析とAIの力で、サービスと仕事の質を向上させる

高橋

現在の仕事内容についてお聞かせください。

吉永

AI&データサイエンス部の部長として、データ分析とAI実装という2つのミッションを抱えています。データ分析に関して、レアゾンの事業を対象に、分析基盤を構築してデータ活用ができる環境を完成させています。その後、BIダッシュボードでデータを可視化することで、事業に関わる全ての人がデータドリブンな事業運営ができる仕組みを作っています。事業状況をユーザーとデータの観点から分析し、課題を洗い出して事業の担当者とともに施策のアイディアを出すなど、事業に深くコミットしながら仕事を進めています。

高橋

例えば、データ分析を活用してどのような課題を改善されているのでしょうか?

吉永

例えばソーシャルゲームのデータ分析であれば、ユーザーが楽しくゲームをプレイできるというのが最重要事項なので、ログインユーザーの何%がメインコンテンツをプレイしているかを日次でチェックしています。割合が下がっているとユーザーが飽きてしまっていると判断できるので、その原因を深掘りしていきます。そして、リアルタイムに分析結果をタイトル責任者に共有し、密に連携しながら課題の仮説や施策の提案を行い、施策実施後は数字の改善状況をウォッチするというのが基本的な流れです。

高橋

日々のデータ分析から課題改善につなげているのですね!AI実装ではどのようなことに取り組まれているのでしょうか。

吉永

大規模言語モデルや生成AIなどの発展に伴い、人の仕事の仕方が大きく変わる転換点を迎えています。最新のAI技術をリサーチしてレアゾンの業務に適用させることで、サービスの価値向上や業務効率化を目指しています。例えば、生成AIによるイラスト制作やドキュメントAIの開発、開発業務におけるテスト業務へのAI活用などで業務効率化を図るなど、様々な視点から取り組んでいます。また、AIをサービスに組み込むことも検討しています。ゲームにAIを取り込み、不明点をAIに聞いて自動で回答するといったことが考えられます。サービス向上のために人間は考えることに集中し、定型的な業務は全てAIに置き換えることが目標です。

高橋

レアゾンでの仕事の進め方が大きく変わりそうでワクワクします。続いて、仕事のやりがいについて教えてください。

吉永

事業の最前線で、データサイエンスの専門家として活躍できることがやりがいです。
そして、データサイエンスを元にした施策はビジネスに反映され、事業の結果として目に見えて現れることに大きな達成感を味わっています。
これまでは業務委託型の企業でデータサイエンティストとして働いていることが多かったのですが、その場合はどうしても業務範囲が契約内容に限定されてしまいます。
となると、分析後の施策提案や予測モデルの活用については、事業の深いところまで関わることが難しかったのですが、レアゾンでは事業コミットを重視しているので、データサイエンティストにはビジネスインパクトを与えるところまでを求められます。
また、レアゾンは自社で幅広い事業を営んでいるので、データの種類が豊富です。
それらをデータ基盤としてしっかり整備する環境や体制も整えているので、データ自体が高品質でもあります。
これは意外に思われるかもしれませんが、当たり前のようで当たり前のことではありません。
高品質でバリエーションも豊富、そしてデータドリブンな文化もある。これらはデータサイエンティストが成長する上では重要な要素ですし、レアゾンならではの強みだと思います。

事業に対して夢中になれる仲間を増やし、次のステージへ

高橋

多様なデータに触れられる環境だからこそ、得られる経験も大きそうですね。吉永さんにとって忘れられない仕事のエピソードはありますか?

吉永

ゲーム業界最大のイベントである「東京ゲームショウ2023」のビジネスセミナーに登壇させていただいたことが印象的です。大ヒットした「ブルーロック Project: World Champion」を題材に、データドリブンなゲーム運営というテーマで講演したところ、ありがたいことに即満席となり好評の声をたくさんいただくことができました。「さっそくノウハウを真似してみました」や「ここまでしっかり分析していたとは驚きです」といった声もあり、データサイエンスの良さを広めることに貢献できたことがとても嬉しかったです。

高橋

それは大きな功績ですね!吉永さんは、データサイエンスによってビジネスの未来はどう変わると考えられていますか?

吉永

データ分析によって、ユーザーの望むサービスがより明確になり、ユーザー体験がより良くなっていくと考えています。何らかのサービスを利用している際、「もっとこうなればいいのに」と誰もが一度は感じた経験があるのではないでしょうか。気づかないうちにストレスや不便を感じてしまうことはよくありますが、データ分析ではその課題が可視化できます。ユーザーが不便を感じている点を追求し、裏付けをもって改善することで、満足度の高いサービスへと成長させられるでしょう。

高橋

データ分析はユーザーにとって大きなメリットがあるのですね!ところで、今悩んでいることはありますでしょうか。

吉永

一緒に働く仲間が足りないことですね。レアゾンは事業の規模も数も急成長している状況で、データ活用したい業務がたくさんあります。しかし、データ活用したい業務に対して担当できるデータサイエンティストの人数が圧倒的に足りなく、市場全体でも人材が不足している状況です。まだまだデータサイエンスの活用が未着手の部分が残っているため、レアゾンの目指す先に共感できる仲間を増やしてチャレンジしていきたいです。

高橋

仲間が増えるとレアゾンのサービスはますます成長しそうです。AI&データサイエンス部は、どのような素質のある人が向いていると思われますか?

吉永

データ分析については、事業に対して夢中になれる人材を求めています。データサイエンティストは統計学やプログラミングのスキルが何より重要だと思われがちです。確かにそのスキルは不可欠ですが、訓練すれば誰でも一定のラインまでスキルを伸ばせるものです。
それと同時に重要なスキルにドメイン知識と呼ばれるものがあります。これはビジネスや業界の知識のことです。
どれだけ技術スキルがあっても、ドメイン知識がなければ事業を成長させるためのデータ分析に深くコミットすることができません。
なので、事業に対して強い興味があり、夢中になって追求できるタイプが向いていると思います。
趣味や仕事でも何でもいいので、これまでに何かに夢中になった経験がある、ある意味オタク気質な人材にデータサイエンスの技術をレクチャーできると最強の人材になると考えています。

AIエンジニアについては、技術への興味がとにかく強い人が向いていると思います。新しい技術や世の中にあるサービスを常に追っていて、それをどう使えるかを常に考えているような人です。

熱意と意欲があれば誰もがチャンスをもらえることが、レアゾン最大の魅力

高橋

データサイエンティストとしての技術以上に、事業に夢中になれる力が重要なのですね。吉永さんの考えるレアゾンの魅力とは何ですか?

吉永

仕事の楽しさがあることと、チャンスを得られることだと思います。データ分析の結果をレポートするだけでなく、その先の施策まで一緒に関わることができ、むしろ関わらなくては価値が出せないほど深く事業にコミットできる環境に充実感があります。

高橋

データ分析の先まで関わっていく上で、意識されていることはありますか?

吉永

データサイエンスは課題を見つけて改善したり、意思決定の精度を向上させることが主な役割ですが、一歩間違えるとただ指摘だけしている嫌な存在になりかねません。
本気で事業に取り組んでいる皆さんと対等に仕事をするために、データサイエンティストとしてその事業を誰よりも深く理解することを大切にしています。
わかりやすく言うと誰よりもその事業のヘビーユーザーになるように徹底しているということです。

圧倒的なユーザー目線から生まれる仮説と、データによる客観的な事実を組み合わせて施策提案することで初めてデータドリブンな事業運営が実現できると考えています。

高橋

愛情と熱量を持ってぶつかることで、より良いサービスが生まれるのですね。吉永さんは、レアゾンでどのような時にチャンスを得られると感じていますか?

吉永

職種柄、他部門の方々とコミュニケーションをとる機会が多いのですが、責任者の方々のバックグラウンドや経験にいい意味で一貫性がないなと感じています。高学歴だからとか、こういった経験があるからというのではなく、「この仕事をやり切って成長したい」と熱意を持って努力している人にはチャンスが与えられる会社なのだと思います。私自身、入社直後からリリース直前のブルーロックのデータ分析業務を全て任せてもらい、自分の裁量で分析環境を構築するというチャレンジができました。管理職としても、リスクをカバーしながらできる限り挑戦の機会を与えるようにしています。チャレンジ精神のある人材にはどんどんチャンスがやってきて、やり切った人はさらに駆け上がっていける社風であることがレアゾンの魅力です。

高橋

確かにレアゾンは、能動的に行動・発信すればチャレンジして成長できる環境ですよね。最後に、吉永さんの今後の目標について教えてください。

吉永

現在は、マネジメントだけでなくプレイヤーとしてもデータ分析に関わっているのですが、一人でできる仕事量には限りがあります。事業を理解してデータ分析し、施策提案まで行うという業務ができる仲間を増やし、組織としての仕事の質と量をともにパワーアップさせていくのが目標です。また、AI実装の領域では、日々進歩する技術を業界に先駆けて業務に適用させ、AI活用が進んでいるという対外的なブランディングにも貢献したいです。データ分析もAIもレアゾンはすごいと世の中に認知されるよう、チャレンジを続けていきたいと思います。

高橋

本日は貴重なお時間をありがとうございました!

レアゾンのサービスと業務がさらに進化していくことを楽しみにしています!

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EDITOR / HIROKI TAKAHASHI

1982年生まれ、金融経済新聞社にて編集記者として記事執筆やラジオNIKKEIでのマーケットアドバイザー業務などを経験。その後、コンサルティングファームにて経験を積んだのちに独立。2023年、レアゾンホールディングスにジョイン。

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1982年生まれ、金融経済新聞社にて編集記者として記事執筆やラジオNIKKEIでのマーケットアドバイザー業務などを経験。その後、コンサルティングファームにて経験を積んだのちに独立。2023年、レアゾンホールディングスにジョイン。

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