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2025.11.07

「NOBROCK TV流テレビCM制作」広告主特別オフラインセミナーイベントレポート

ノブロックTVチームが「好きになってもらえるCM」を作れるワケ

2025年9月29日、株式会社レアゾンホールディングス(以下、レアゾンHD)のグループ会社であり広告代理業を営む株式会社アドレア(以下、アドレア)主催にて、「NOBROCK TV流テレビCM制作 広告主特別オフラインセミナー」が開催された。NOBROCK TVは、言わずと知れた名TVプロデューサーの佐久間宣行氏の”やりたいことをやる”をテーマにした有名YouTubeチャンネルだが、実はレアゾングループが一丸となって支援しているという関係性にある。 今回、同チャンネル制作陣によるテレビCM制作が発表され、その内容を伝えるセミナーが開かれる運びとなった。構成は二部に分かれており、第一部が、NOBROCK TVやサブチャンネルであるBSノブロックをチャンネル立ち上げ時から運営として担当しているレアゾンHDの小野貴宏(おのたかひろ)氏と、マッキャン・エリクソンの戦略プランニング本部長を経て現在はStrategyX代表取締役CEOである松浦良高(まつうらよしたか)氏の対談。そして第二部は、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建氏を招いて、最近のテレビCMについて思うこと、課題や広告業界の位置付けなどについて熱い議論がなされた。今回の記事では、このイベント内容をレポートする。

そもそもノブロックTVとは何なのか?

一般視聴者のみならず、業界関係者にもファンが多いNOBROCK TV。2021年7月に開始されたのち瞬く間に登録者数を伸ばし、25年10月1日時点で、登録者数292万人を達成している。レアゾンHDとグループ会社であるアドレアは、佐久間宣行氏のYouTubeチャンネル立ち上げ時から、佐久間氏の”やりたいことを全て実現する”ために、マーケット分析、コンテンツの企画、キャスティング、編集作業、ユーザー分析など、ありとあらゆる制作領域での支援を行っており、現在もその関係は進行中である。

その中心的な役割を担っているのが、レアゾンHDの小野貴宏氏である。前職では有名広告代理店であるマッキャン・エリクソンに在籍、その時にテレビCM制作やコピーライティングなどに従事しており、レアゾンHDにジョインしたのち、その知見と技術をNOBROCK TVのコンテンツ制作・運営に活かしている。

NOBROCK TVは稀代の名TVプロデューサーである佐久間宣行氏の天才的な企画力や才能だけでなく、それを実現するためのスタッフ陣によって成り立っている。そのおかげで、登録者数は急激に上昇し、登場するタレントや芸人の知名度は飛躍的に高まるような番組になった。平均再生回数は70万回を超え、300〜400万回再生を記録するヒットコンテンツも複数ある。総再生回数は18億回を超え、企業とのタイアップもこれまでに40件を超えている。

セミナー第一部のMCは、これまで国内外100以上のブランドの戦略構築を実現している株式会社StrategyXの代表取締役CEOであり、現在でも戦略プランニングディレクターとして精力的に活動している松浦良高氏。同氏が小野氏に対して「NOBROCK TVを通じた現在のメディア・CMの在り方」を引き出す形で進められた。

松浦

NOBROCK TVはすでに300万人近い登録者がおられて、これからさらに大きくなりますね。YouTubeチャンネルとしての特徴を改めて教えてもらえますか?

小野

佐久間さんのYouTubeチャンネルを開設するにあたり、当初佐久間さんとも「新しい才能を発掘するような番組にしよう」という話をしていました。事実、番組を作っていく中で、どんどんと新しい才能が発掘されていくんです。一例を挙げると、タレントの福留光帆さんでしょう。「Yahoo!検索大賞2024」のスペシャル部門で、なんと2位に選ばれました。佐久間さんが彼女に対して仕掛けたドッキリ企画で、抜群の大喜利センスと、キャラにそぐわない熱烈なボートレースファンというギャップが人気を呼んで、瞬く間に売れっ子になったのです。一般的にYouTubeチャンネルって、それを運営している「人」に対してファンが付く傾向があるんですけど、NOBROCK TVは、その人の魅力を全開にする佐久間さんの企画力・演出力・プロデュース力に対して魅力を感じてくれている視聴者の方が多いと感じています。

松浦

なるほど。みりちゃむさんや風吹ケイさんなども、NOBROCK TV出演前と後では、認知度や人気が圧倒的に違います。

小野

そうですね。風吹ケイさんが芸人の青木マッチョさんとデートするという動画は、1,400万回再生されるという大ヒットになりました。みりちゃむさんを主体とした「罵倒シリーズ」や、多くの芸人さんと女性タレントさんを起用する「100ボケ100ツッコミ」でも同様の現象が起きています。おかげさまで、企業担当者やクリエイターにも見ていただくことが多く、最近ではセブン-イレブンさんや、大人気漫画であるONE PIECEとのコラボなど、開始当初では信じられないような大きなコラボレーションの機会を頂いています。また、NOBROCK TV内で作った「罵倒」というコンテンツのフォーマットは、YouTubeの枠を飛び越えて、Netflixで制作/世界独占配信を実現しています。こういったエポックメイキングなことがどんどん起きているのが、NOBROCK TVの現在地点と言えます。

松浦

そんなNOBROCK TV制作陣が、なぜテレビCM制作をやろうと思ったのですか?

小野

実は、いくつかのWebCMを見たのがきっかけでした。先ほどお話した「100ボケ100ツッコミシリーズ」や「罵倒シリーズ」の中で、とくに高評価を得たキャスティングをそのままCMに起用していたんですね。これを見たとき、佐久間さんはじめ我々制作陣、正直驚きました。同時に、我々だったらもっとそれぞれのタレント性を活かした、面白くかつ効果的なCMを作ることができると確信したんです。そこから、テレビCMマーケットの分析を始めました。ビジネスですから、勝てない勝負はできません。我々がこれまで培ってきた知見や技術を活かして、テレビCM業界で勝てるポイントを探りに行きました。実はそこで協業したのが、松浦さんの会社でした。

なぜいま、NOBROCK TV制作陣がテレビCMを作るのか?

テレビを含むメディア産業のカオスマップはどんどんと変化してきている。2024年の国内広告費は7.67兆円。そのうちネットメディアが47.6%と最も大きく、テレビを含むレガシーメディアの合計は2.34兆円となっている。ネットメディアはその数が非常に多く、その広告効果は分散していると言えるが、ただテレビCMの規模は約1.76兆円と依然として最大級の単一メディア領域である。しかしながら、松浦氏が会場の聴講者たちに「最近、心に残っているテレビCMってありますか?」と聞くと、ほとんどが首を傾げる。

松浦

テレビCMの影響力は依然として大きいにも関わらず、「印象に残るCM」を作るのが難しい時代になってきています。一人の消費者として「テレビCMを覚えている」ということが昔に比べてすごく少なくなりました。BtoCの商品はもとより、BtoBのCMも多く流れています。企業は、採用、ブランディング、企業名の認知拡大など多くの経営課題に対して似たようなCMを流すので、そうした力学の中で、突出したCMを作るっていうのが構造的に難しくなってきているのです。

CMの制作クリエイターも複数のクライアントに対して、同質化された技法やプロセスで制作するケースが増え、最終的な制作物の差別化が難しくなっているといわれる。そんな広告業界において、2024年に評価されたTVCMとはどういったものなのだろうか。会場では、一つのCMが流された。

赤城乳業「Sof’」のTVCMは、ACC TOKYO CREATIVE AWARDにて、ゴールドを受賞。子供のころの運動会でやったような競技をモチーフに、商品の柔らかさを表現している。

松浦

いま動画を見てもらったように、すごくいいテレビCMって今でもたくさんあります。ただ、「”誰でも”あのCMを知っている」というような現象は昔のようには起きなくなっています。言わずもがなですが、CMは芸術ではなくビジネスなので、いいCMを作ったとしても、覚えてもらい、商品・サービスの認知に寄与しないと作った意味がありません。現代では、テレビCMだけではなく、デジタル媒体やPRなどを含めた立体的な設計をしていかなければなりません。ソーシャルメディアやインフルエンサーなどを活用した広告戦略が存在感を増していく中で、ではテレビCMとどのようにシナジーを作っていくのか、ということが考えるべき部分だと思います。実際、テレビCMの出稿コストは、投下量にもよりますが、全国放送で数千万円〜数億円規模かかってしまいます。さらにデジタルなどの別媒体を組み合わせて広告を配信していると、膨大な金額が発生してしまう。これは明らかに「ターゲットに商品やサービスを認知してもらう」ことのコスト効率が昔よりも悪くなっているということです。だからこそ、テレビCMの知見・ノウハウと、自社ネットメディアを併せ持っているNOBROCK TV制作陣によるテレビCM制作スキームに説得力が出てくるのだと思いますが、改めて、NOBROCK TV制作陣が作るテレビCM、どのあたりに強みがあると思いますか?

小野

まず我々NOBROCK TV制作陣が他の大手広告代理店と異なるのは、「CMをコンテンツとして考えている」というスタンスです。まずここがとても大きな特徴です。そしてご存じの通り、佐久間さんはコンテンツをバズらせる能力に突出しています。つまり、「テレビCM=コンテンツ」として捉えた場合、佐久間さんはCMでバズらせ、効率的に商品やサービスの認知効果を最大に高めることができると考えています。

松浦

佐久間さん個人に対してではなく、NOBROCK TV制作陣としてテレビCMを作る強み、という観点でもう少し教えてもらえますか?

小野

NOBROCK TVが大企業と協業したり、大人気クリエイターさんとコラボできたり、Netflixにまで波及するなど、大成功を収めているのは、基本的にもちろん佐久間さんの総合的な才能に依存するところが大きいものの、我々制作陣も何もやってないわけではありません。2021年のYouTubeスタート時から、基本的に月間8本の動画リリースを継続しているわけですが、その中で各動画のインプレッションの伸び方、コメントの反応、キャスティングしたタレントさんの認知の仕方などを含め、常日頃、深いマーケット分析を繰り返し、結果を佐久間さんに常に共有し、彼の企画のベース知識として役立てるようにしています。ユーザーに好きになってもらえるようなコンテンツを、データから分析していると言えます。

松浦

もう何年も一緒にコンテンツ制作を継続しているということですものね。佐久間さんも「顔なじみのスタッフ陣」の方が、信頼関係も築けていて、いいクリエイティブを作りやすいということもあるでしょう。デジタルメディアへの立体的な展開に関してはどうですか?

小野

ここもまさに、佐久間さん個人ではなく、NOBROCK TV制作陣としての大きな強みと言えます。佐久間さんはご自身の仕事を、自身のSNSで告知されたりもしますが、NOBROCK TVでも当然、テレビCM制作の裏側などの動画を作る予定です。現在、NOBROCK TVはサブチャンネルのBSノブロックと合わせて320万人の登録者がおり、今後さらに増加していくと思います。その視聴者に対して、追加の広告費を使わずに深くリレーションを作っていけるのがNOBROCK TV特有のデジタルメディア戦略ですね。それに、制作したテレビCMに連動したYouTube企画動画を制作/配信することもできます。すでに作られたパッケージ、例えば「100ボケ100ツッコミ」や「罵倒シリーズ」をテレビCMに転用するということも十分考えられます。

松浦

なるほど。でも、罵倒シリーズなどは特に、企業のCMと相性がいいのでしょうか?

小野

実は罵倒シリーズなどに関しては、コメント欄で、タイアップ企業に対する好意的なコメントもかなり多いんです。「よくこんな企画を企業として受けたな」というような、企業の度量を買うようなコメントが多く、これは認知獲得だったり、印象に残る、というテレビCMの基本的なミッションに紐づいていると思っています。我々はコンテンツ企画を行うときに、キャスティングによる化学反応を常に検証しています。例えば、トータルテンボスさんと二瓶有加さんや、錦鯉の渡辺隆さんとみりちゃむさんなど、そのカップリングによって大きくバズることがあるんです。そういうカップリングの爆発性みたいなものをテレビCMに落とし込むということは、NOBROCK TV制作陣にしかない強みかと思います。普通は、テレビCMって広告代理店のクリエイターが考えるのですが、NOBROCK TV制作陣の場合、テレビの放送作家が企画を考えることになると思います。そのために、ちょっと違う視点でできる。もちろん、佐久間さんが企画演出プロデュースまで全体を見ていくということになるので、「コンテンツ=CM」のアウトプットの精度はかなり高いものになると私たちは思っています。そもそも佐久間さんは、バラエティの印象が強いかもしれませんが、同時に、広告案件なども多く取り扱っているので、「訴求ポイントがどこなのか」、「クライアントのためになっているか」、という視点を強く持っているプロデューサーであり演出家なのです。つまり、コンテンツもCMも、同様に『当て感』のある人と言えます。その佐久間さんを通じて全体プロデュースをする、既存のチーム体制で臨むというのがNOBROCK TV型テレビCM制作スキームの強みですね。

現在のテレビCMの在り方と位置付けについて

第二部では、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建氏を交えた3人の対談となった。最近のCMについて思うこと、そしてこれからのCMについて期待すること、などについてディスカッションがなされた

松浦

早速ですが、「最近のテレビCMについて思うこと」というお題ですが、渡部さんいかがでしょうか?

渡部

「テレビCMについてどう考えるか?」というテーマで、いま一番テレビCMから遠い存在の僕に話をさせるっていうのもどういうキャスティングなんだという感じですけど(笑)、そこらへんもNOBROCK TVっぽいなと。それはさておき、平成初期って、誰もが知ってるテレビCMがいくつもあったと思うんですけど、今はそういうCMってかなり少なくなってしまいましたよね。

小野

先日、横浜美術館で佐藤雅彦展があったんです。NEC「バザールでござーる」や、湖池屋のポリンキーのCMを作った人ですね。あとは、「ドンタコスったらドンタコス〜」とかも佐藤氏の仕事です。30年以上前のCMのことを覚えているって本当にすごいなと。

渡部

そうですよね。それに、当時ってタレントさんのイメージとCMで訴求する商品のイメージが直結してたんですね。アッコさんの顔を見たら麻婆豆腐が食べたくなる。樹木希林さんの顔を見たら「年賀状を作らなきゃ」みたいな感じで。でも最近はタレントさんの契約期間の問題で、タレントさんと商品のイメージの直結がなくなってきたなという印象ですね。

松浦

リッツといえば沢口靖子さんでしたよね。実際に毎日リッツパーティーをやっているわけではないと思いますが(笑)。

小野

やはり「メディアの種類が増えたから」っていうのも大きいと思うんですよね。昔ってメディアと言えばテレビだったので、イメージとの直結がやりやすかった。今はいろんなメディアがあるから、分散しますよね。だから、「〇〇といえば〇〇」という直結イメージ型のテレビCMって、テレビ単体だと難しくなってきているのかもしれません。そういう意味だと、やはりYouTubeやSNSなどその他媒体を通して総合的に広告を設計する必要があるんじゃないかなと思います。

松浦

最近の視聴者の特徴ってどのようなものだと思いますか?

渡部

「視聴に集中できる時間が短くなっている」のは間違いないと思います。YouTubeショートなどの影響もあると思いますけど、テレビCMの15秒でも長いぐらいに感じているかもしれません。今は、非常に短い動画の中で、フックを作り、メッセージを挿入する。短く端的な動画を、いかに何度も視聴者に見てもらう、ということが大切になってきているのではないでしょうか。簡単にいうと「視聴者が飽きやすくなっている」とも言えますよね。

松浦

これってCMだけではなくて、バラエティやお笑いなどコンテンツ全般にも言えそうですね。

渡部

そうですね。YouTubeでも現在では、サムネイルにオチを書いて、もう「答えが出ている状態」でようやく見てもらえるという感じですもんね。

小野

おっしゃる通りです。YouTubeに関しては、サムネイルやショート動画などですでに答えを出した状態を作り、「確認作業」として本編を見てもらうという状況ですからね。やはり視聴者の視聴態度が変化していることと、いろいろなメディアがある中で、可処分時間が短くなっているというか、細切れになっていることが原因でしょう。でもそんな現在においても、私は認知媒体の王様はやはりテレビCMだと思っています。だからこそ、今の時流に合わせて、どんなテレビCMを作っていくかということに妙味があると思っています。

松浦

なるほど。では、この視聴者の態度の変化に対して、どのようなコンテンツが好まれると思いますか?

小野

いくつも答えはあると思うのですが、一つ目は「チームでわちゃわちゃしてる感じ」が視聴者に好まれているのではと思っています。NOBROCK TVのサブチャンネル「BSノブロック」って、佐久間さんはもちろん出演するのですが、それ以外は私含めよくわからないおじさんが仲良く飯食ってるだけっていう動画なんですけど(笑)。それでも平均して40〜50万再生されるんですよね。実は私、渡部さんのYouTubeチャンネル「渡部ロケハン(正式名称:アンジャッシュ渡部がいつか地上波のグルメ番組に出ることを夢見てロケハンする番組)」をよく見ているんですけど、例えば卒業されるスタッフの方に焦点を当ててコンテンツを作ったりしていますよね。コメント欄などを見ても、すごく視聴者さんに愛されているなと感じます。

渡部

ありがとうございます。確かにうちも、人気のあるADの子などもいて、僕はカメラの外で待たされてて、そのADの子がファンの子にサインする場面にカメラが寄っていて「これ、なんの時間?」みたいなことが起こったりします(笑)。動画の中ではもちろん僕もブーブー言いますけど、内心「こういう状況ってすごいよな」と思ったりしています。いろんなところにフォワードがいて、どんどん点を取っちゃう状況っていうか。もうコンテンツって、個人戦というか、団体戦のイメージですよね。

小野

そうですよね。そういうのが時代に求められてるんじゃないかなと思っています。やっぱり時代のフレアみたいなものがあって、これまでは「喧嘩」や「対決」、「争い」みたいなものが求められていた傾向もありましたけど、今、私たちや渡部さんが作り出しているのってその逆で、むしろ「調和」だと思うんですよね。こういう「求められるもの」って行ったり来たりするので、どちらがいいとかはないのですが。現在はテレビもYouTubeも「ながら見」が主流なので、その視聴態度に調和や平和的なコンテンツがフィットしているのだと思います。

並外れたメタ認知能力と制作現場の自由度

松浦

改めてですが、渡部さんは、佐久間さんや、佐久間さんが作るコンテンツに対してどのような印象を持っていますか?

渡部

佐久間さんのすごいところはやはり「ゼロイチ感」でしょうか。今まで見たことがない企画、そして想像すらできないキャスティングなどですね。例えばみりちゃむさんだったり福留さんだったり、当時は知名度が高くなかったタレントさんを、本当にゼロから、企画の力だけであそこまでのスターにしたというのは本当にすごいことだと思います。企画から思案してキャスティングする場合もそうだし、キャスティングを起点として企画する場合もあると思うんですけど、どちらにせよ全ての動画において、企画とキャスティングの連動性が高いです。圧倒的に「今まで見たことがない」コンテンツを作り上げる能力に長けている人、という印象ですね。小野さんはいかがですか?

小野

一緒に仕事をさせてもらって常々思うのが、佐久間さんは「笑いの構造」をしっかりと把握されているからこそ、面白いコンテンツを再現性高く制作できるんだなぁということですね。フリとオチ、キャストの特性、その時の世の中の動きや、いろいろなイメージを使ってちゃんとコンテンツに落とし込める。メタ認知の能力が非常に高いとも言えます。世の中の潮流・流行や動きをちゃんと把握して、それをフリに生かす形でちゃんとオチを作ることができる。そういったことを、皮膚感覚的にも、理論的にもわかっているからこそ、攻めた企画が作れるんじゃないかなと思っています

渡部

確かにそうですね。俯瞰で物事を見れているということですよね。たとえばダウンタウンの松本さんや、くりぃむしちゅーの有田さんのように、頭の中で『情報の出し入れ』がキレイに分別されている状態なんでしょうね。ここまで行っちゃったらついてこれないけど、ここまではちゃんとみんなついてこれる、というようなことが佐久間さんは俯瞰で分かっている人だと思います。とはいっても現場では、『ガチガチに決める』というタイプの演出家でもないんですよ。台本をかっちり決めたがるタイプのクリエイターさんもいるんですけど、佐久間さんの現場では、ノリやグルーヴが働いた方向が決まったら、そのまま好き勝手やらせてくれる。そういった時でも「その先に突き進んでもこの範囲までは大丈夫」みたいなことがわかっているんでしょうね。だから演者も好き勝手にできる。本当に俯瞰的な目線を持った人なのでしょう。

現代の「好きになってもらえるテレビCM」の作り手として

松浦

最後に、お二人は、NOBROCK TV制作陣がテレビCMを作るということについて、どのような期待やモチベーションを持っていますか?

渡部

まず、NOBROCK TV制作陣を率いて佐久間さんがテレビCMを作るということは、業界内に大きなインパクトを与えると思います。でも、その実績が増えれば増えるほど、フレッシュな驚きって失われていくじゃないですか。だから最初に佐久間さんを起用してCM制作したという実績を取りに来た企業に僕は注目したいですね。それに、佐久間さんてマーケティングの精度も非常に高い方なので、例えば「あ、この商品はこうやって訴求させてるんだ」という風に、CMを見て、「答え合わせ」するような楽しみもあると思います。そういう風にCMを楽しめることを期待しています。

小野

現代の広告業界って、ネット広告では獲得単価だったり、マスメディアでは認知の最大化だったりが指標になっていますよね。もちろんそれらも大事な指標ですが、今の時代、その商品や企業を「好きになってもらう」、「仲間意識を持ってもらう」ということも同じぐらい大事だと思うのです。NOBROCK TV制作陣がこれまでやってきたことは、こうしたファンマーケティングです。佐久間さんと我々スタッフ陣は、それが作れると思っています。この考えに共鳴いただける企業さんと、愛され、多くの視聴者さんから好きになってもらえるCMを作っていければと思っています。

こちらの記事をお読みになってNOBROCK TV・CM制作にご興味持たれた方は、まずは下記までご連絡を頂けますと幸いです。
担当者より改めて連絡をさせて頂きます。
併せまして、チャンネルにタイアップ頂ける企業様を引き続き募集しております。
これから益々進化していく弊社コンテンツにご期待ください。

<お問い合わせ先>
nobrocktv_sales@adrea.jp 

佐久間宣行のNOBROCK TV
https://www.youtube.com/@NOBROCKTV

サブチャンネル「BSノブロック〜新橋ヘロヘロ団〜」
https://www.youtube.com/@BS_NOBROCK

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EDITOR / HIROKI TAKAHASHI

1982年生まれ、金融経済新聞社にて編集記者として記事執筆やラジオNIKKEIでのマーケットアドバイザー業務などを経験。その後、コンサルティングファームにて経験を積んだのちに独立。2023年、レアゾンホールディングスにジョイン。

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1982年生まれ、金融経済新聞社にて編集記者として記事執筆やラジオNIKKEIでのマーケットアドバイザー業務などを経験。その後、コンサルティングファームにて経験を積んだのちに独立。2023年、レアゾンホールディングスにジョイン。

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