menuのインナーコミュニケーションイベント「joint menu」がリニューアル ~仕掛けたのは新卒デザイナー。デザイン力で社員同士の繋がりを強化!~
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menu株式会社では、株式会社レアゾンホールディングス(以下、レアゾンHD)のグループ会社の全従業員を対象に、インナーコミュニケーションを目的としたイベント「joint menu」を実施している。数年前からスタートしたこの社内イベントは、大きなイベント会場を貸し切り、デリバリーアプリ「menu」で頼んだ料理を囲みながら、普段交流することのない従業員とのコミュニケーションを促すことを目的としている。ただ、レアゾンHDには多くのグループ会社があり、従業員も800名前後(2025年7月時点)を超えていることから、本イベントの参加者同士が「誰がどの会社に所属していて、どんな仕事をしているか分からない」という状況が続いていた。結果として、イベント後の個人間のコミュニケーションの活性化や、業務上のコラボレーションが実現できないという課題も上がっていた。 そんな課題を解消するために、joint menuは25年2月から、デザインの力でイベント自体をリニューアルしようと決意。キービジュアルや名札のデザインを新しく作成することで、上の課題を解決しようした。今回は実際にデザインを刷新した、入社1年目の藤崎桃子さんのインタビューとともに、こうしたイベントにおけるデザインの可能性についてまとめた。
新卒デザイナーの挑戦。デザイン力をコミュニケーション力に転換
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藤﨑 桃子
ふじさき ももこ
menu株式会社
2024年度に新卒で入社
menuのデザインチーム所属のUI/UXデザイナー
大学時代は、メディアに関連する表現を学び、コミュニケーションデザインを専攻
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今回の「joint menu」リニューアルプロジェクトには、どのような経緯で関わることになったのですか?

以前から「joint menu」は開催されていたのですが、他の懇親会と比べて『特別なイベント感』が弱いと感じていました。また、従業員同士の交流促進という目的自体は素晴らしいのですが、実際に参加してみると、どこの所属の方か分からなかったり、担当している業務も分かりづらかったりして、うまく話が続かないなと思うことが多かったです。参加人数も頭打ちの状態が続いていたので、もしかしてこういった状況自体が「参加しづらさ」に繋がっているのかな、と思っていました。
そのため、もっと気軽に、多くの人が参加できるようなイベントにしたいと考え、社内イベントへデザインを導入することを提案したのがきっかけでした。
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今回のイベントリニューアルで、具体的にどのような業務を担当されましたか?

まず、運営チームの方々とミーティングをし、現状の課題や、「目指したいイベントの方向性」について何度も話し合いました。その後、イベントの方向性を「誰でも気軽にふらっと参加でき、コミュニケーションが苦手な方も含め、多様な社員が部門を超えて交流しやすくなること」というふうに定義しました。その方向性を実現するために、ビジュアルから参加者の方の心理的満足度を向上させることを意識してデザインを作成していきました。イベントロゴを主軸に、名札、キービジュアル、ミニ看板、食事の案内札などを作成しました。
デザイナーとして、運営チームとともに企画提案からコンセプト設計、実現までの一連の流れを一緒に進めさせてもらったことで、イベントの方向性や文化づくりそのものに影響を与えられたと思います。
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具体的に、どのようなデザインを作ったんですか?

イベントのロゴと、部署ごとの名札を作成いたしました。また、イベント時にモニターに投影するキービジュアルを3つほど作成しました。それと、食事のポップアップも作成しました。
デザイン全体のコンセプトは、「人と人のつながりを生む気軽な場に」です。また、運営チームの方々から課題として、「参加人数を増やしたい」という点を伺っていました。そのため、オフィシャル感が強すぎない、カジュアルな雰囲気がいいというご意向を組んで、menu社のロゴをそのまま使うのではなく、カタカナで「ジョイントメニュー」とし、ちょっと崩した感じのある、親しみやすさを感じられるようなデザインにしたつもりです。
ミーティングの前に3つのデザイン案を提案させていただき、カジュアルで賑やかな熱気のある雰囲気ということでネオンライト風のデザインを選んでいただきました。
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提案した時は1年目ですよね。入社してすぐに意見を言うのは難しくなかったですか?

そもそもmenuのデザインチームは10名程度と少数精鋭であり、平均年齢が若いので、年齢が近いのもあり、相談しやすい環境にあります。デザインチームの先輩方が、入社前から研修まで手厚くサポートしてくれていたので、声をかけるハードルは低かったです。気軽に質問できる環境があったからこそ、やりたいことをラフに相談しやすい雰囲気がありました。
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最後に、今後どのようなデザイナーになっていきたいですか?

入社以前から、誰かの生活を豊かにする起点になり得るものや、誰かの心の拠り所になる存在と出会うきっかけになるデザインを作っていきたいと考えていました。menuのフードデリバリーサービスは、プロダクトとしてまさしく私の想いに合致しているものだと思っています。そのために、デザインの表現の幅を広げて、できることを増やしていきたいです。社内においては、ビジュアルデザインの視点からプロジェクトを牽引できるような、何かデザインが必要になった際に声をかけていただけるようなデザイナーになっていきたいと考えています。
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参加者の声をご紹介
joint menuに参加いただいている方のお声を集めました。
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pm/menu開発本部
新川 悠斗氏
「デザインの変更後はブランド力が上がった気がします。これまでふわっとしていたjoint menuですけど、今回のデザインのアップデートで、参加しやすさはもちろんのこと、参加している人とのコミュニケーションに深みが増した気がしました。また、joint menuの良さは全然違う職種の人と話せることです。役員レイヤーの方とご飯を食べながらいろいろな話を聞けることも面白みのひとつですね」

アート・デザイン/プロダクトユニット デザイン
窪田 友香里氏
「デザイン変更後のjoint menuに初めて参加した際、『よりオフィシャルイベント感が出ているな』と感じました。また、ネオンなグラフィックで会場の装飾やグッズが統一されており、その結果、おしゃれなダイナーに来ているようなワクワク感がありました。変更前より明らかに世界観が生まれていると思います。
会場の導線もビュッフェスタイルのようになっており、そのため、より会話を楽しめる空間になっていました。序盤の頃に比べて、menu事業部以外の方の参加も多くなってきたと思います。
徐々に社員の人数も増えてきて、普段の業務では接点が無い方もたくさんいます。joint menuがある事で様々な役職や部署の方からお話が聞け、それによって、menu全体の様子を知れる機会になっています。後々業務で一緒になる機会があると、顔見知りになっていることでスムーズにコミュニケーションが取れるというメリットもあります。
joint menuだからこそ、業務の時とは違ったプライベートな一面が見れると思いました」

代表取締役社長兼CEO
信田 篤男氏
「これまでのjoint menuでは、ガムテープに名前を載せていただけで、皆めんどくさくて自分の部署すら書きませんでした。それだと当然、この人がどこの部署だかわからないし、コミュニケーションするにも限度がありました。
縦割りのセクションの中でコミュニケートするよりも横の繋がりを積極的に作っていく場にしてほしかったので、この名札のデザインを作ったのはとても効果があったなと思います。
部署や、所属している会社もわかりやすい。参加している人は、自身の名前だけじゃなくて、「(自分の業務の)楽しさ・苦しさ」などをちゃんと相手に伝えて、繋がって欲しいと思っています。
それが、会社や職種を超えたクロスオーバー的な仕事の拡がりを生み出すと思っています。
今回のデザインのリニューアルでは、ロゴも丸文字になっていてフレンドリーな印象を与えているという意味でも、とても価値の高いものになっていると思います。今年の2月ぐらいからデザインが変更されたと記憶していますが、実際コミュニケーションの活性化を感じています。これからももっとアップデートしたjoint menuにしていきたいです」
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「joint menu」発案者の山敷 真氏
最後に、joint menuをスタートさせた山敷さんに、リニューアルによる変化についてコメントをいただきました。
「私たちmenuの組織は、向き合うステークホルダーとして注文者様・配達員様・店舗様と三方にわたるため、組織内のチーム数も多く、どうしても他部署の業務内容把握が追いつきづらいという側面があります。ただ、menuはどこか一方に偏ることがない『三方よし』の考えを大切にしており、組織交流を通した各ステークホルダーの理解が事業成功に不可欠です。そのために業務内での連携促進だけでなく、もっと気軽に、『人となり』が分かる機会を提供したいという想いから始めたのがjoint menuでした。もともと途中参加・退場も可能なラフなイベントとしていましたが、デザインリニューアルによりその気軽な雰囲気が伝わりやすくなったこと、また、所属部署がわかることでの交流活性化ができて、より本来の目的に沿った会になったと感じています」
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最後に
joint menuは、「menuに関わる人たちが、もっとお互いを知り、もっと働きやすくなる」ための機会です。
これから入社を考えている方には、こうした“つながりを大切にする文化”もぜひ知っていただきたいです。まだ参加を迷っている社員の方にも、気軽に一歩を踏み出してもらえたらと思います。
皆様のご参加をお待ちしています!

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慶應義塾大学法学部政治学科卒。大学在学中、学生向けSNS『LinNo』を立ち上げ起業。マーケティングやプロモーション、採用などに携わる。2010年に新卒で大手広告代理店へ入社し、出版メディア部門を経て、営業部門の中で国内外のIT企業を担当。2019年に レアゾンへ入社し、現在はmenu株式会社の取締役としてマーケティングチームを管掌。
慶應義塾大学法学部政治学科卒。大学在学中、学生向けSNS『LinNo』を立ち上げ起業。マーケティングやプロモーション、採用などに携わる。2010年に新卒で大手広告代理店へ入社し、出版メディア部門を経て、営業部門の中で国内外のIT企業を担当。2019年に レアゾンへ入社し、現在はmenu株式会社の取締役としてマーケティングチームを管掌。